息子に「死ね」というモラハラ夫

息子が2年生の頃のことです。

朝、息子は学校へ私は会社へと行くために一緒に歩いていたら、ポツリと言いました。

 

「ぼく、とうとうお父さんに死ねって言われちゃった・・・」

とてもショックだったのでしょう。

消え入るような声で、目にはうっすら涙が浮かんでいました。

 

どうせ本人に確認したところで、

「言った覚えはない」

とか

「冗談に決まってるだろ」

と言うに決まってます。

 

だから、あえてその時は夫には確認しませんでしたが、息子には時々聞くようにしていました。

「昨日、何かされたり言われたりしなかった?」と。

 

まだこの世に生を受けてから7年やそこらの息子にとって、「死ね」という言葉は衝撃的です。

なぜそんなことを言われなければならないのか。

どうしたら良いのかも分からないのです。

 

あまりのことに私も上手くフォローできずにしどろもどろになり、不安にさせてしまいました。

せめて言われてからすぐに報告してくれれば、悩む時間も少しは減ったかなとは思いますが、私たちには朝の通学のこの時間しか話せる時間がありません。

家ではいつも監視されているような状況だったので。

 

普通の話でもとても気を使うのに、ましてや夫に関することなんて言えません。

だから、朝の通学時は二人の大切な時間でした。

 

親が子供をしつける上でも、言って良いことと悪いことがある。

そんな区別もつかないのかと思ったら、心底呆れました。

 

だけど、そんな常識が通用しないのがモラハラなんですよね。

 

言うことも逐一大げさ。

息子が勉強していて間違えると、

「コイツはどうしようもないバカだ」

「一日8時間勉強しても追いつけない」

とか言うんですよ。

そんなわけあるか!!!

 

貴方はどれ程立派な人間なんだ、と一言言ってやりたかった。

でも、そんなことをしたら火に油を注ぐようなものだから言えません。

 

他人を認めることができない。

その特徴はずい分前から分かっていたけれど、家族としてやっていくのは難しいものがあります。

 

息子はその時の後遺症で、自己肯定感が異様に低くて、一時期対応に戸惑いました。

今は、頑張った時やテストで良い点が取れた時、何かで褒められた時には、達成感や充実感を感じられるようになっているようです。

 

脱出がもう少し遅れていたら、本当にどうなっていたか分かりません。

9歳から10歳という微妙な年齢で、人生を左右するようなことに巻き込んでしまって申し訳ない気持ちはあります。

でも、これで良かったと信じたい。

 

息子に「死ね」などという父親は要りません。

冗談だったという言い訳も受け付けません。

 

幸せだと感じられるように、しっかりと前を向きながら二人で頑張っていくつもりです。

 

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余談ですが、現在の息子はとてもパワフルで、「ちょっと黙っててくれない?」って言ってしまう位におしゃべりな子に戻ってます。

 

基本的に楽天的なのは、私の血を引いてますね。

 

しっかりしてきて、時々私の方が叱られることもあります(笑)

 

 

 

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