壊れた家具を見ると悲しい気持ちに

 

モラハラ夫が殴って扉が壊れてしまった家具たちを見るたびに、とても悲しくなります。

自分が大事にしているものは、少しでも壊れると大騒ぎするくせに。

 

私が夫とお揃いに、と買った保温カップも叩き割られました。

息子がその現場を目撃していないのが幸いでした。

目の前で夫婦喧嘩を見せたり物を壊したりすることも『虐待』になるのに。

 

夫は私が見ている時にはあまり息子に手を挙げません。

だけど、仕事で帰りがどうしても遅くなるので、息子が学校から帰った後私が家路に着くまでには時間があります。

その間にいつも怒鳴られて叩かれていた息子。

裸足で玄関に追いやられ、「出ていけ」と何度も言われた息子。

 

裸足のまま玄関の外に閉めだされたこともありましたが。

今の世の中、周囲には無関心な人が多いのでしょう。

誰にも気付かれないまま、酷い時には1時間以上をそのまま過ごします。

夫に「もう入れ」と言われるまで立ちつくすのです。

 

真冬の寒い時期に、Tシャツ一枚で出されたこともあったそうです。

その後もネチネチと説教が続き。

息子は怒られ疲れて、心ここに有らず状態になってしまいます。

それを見た夫は更にヒートアップ。

 

夫が説教前に入れた温かい飲み物が冷めてしまった時、

「お前がちんたらしてっから、冷めちまったじゃねーか!」

と怒鳴りながら、流しに捨てる。

温めれば良いのにね。

結局、息子が悪いっていう結論に持って行こうとしているだけなんです。

 

せっかく淹れたものが冷めたら叱られるからと説教の途中で飲めば飲んだで、

「よくこの中で飲めるな」

と嫌みを言って、更に説教が酷くなったり長引くことは予想ができます。

 

じゃあ、どうすれば良かったの?

息子にとって逃げ場のない長い長い時間。

それを薄々分かっていながら、長い間踏み出せなかった私にも責任の一端があります。

 

説教も、一字一句違わぬように覚えていないと大変でした。

わざと少し経ってから

「さっき、俺がなんて言った!?」

と聞くんです。

そして少しでも違っていようものなら、ちゃんと聞いていなかったと叩かれます。

 

こんな地獄、大人でも耐えられるでしょうか。

息子は小学校2年の時、その状況に絶望していて。

「ぼく、もう生きていたくない」

と言いました。

夕暮れに、二人で歩いている時でした。

 

「そんなこと言っちゃだめだよ。元気に暮らしてるって有りがたいことなんだよ」

私は必死で命の大切さを伝えようとしましたが。

息子の表情を見て次の言葉が出てきませんでした。

 

目にうっすらと涙を溜めて、それをこらえる様子を見ていたら。

何も言えませんでした。

「ぼく、何のために生きてるの?」

 

私は息子をギューっと力一杯抱きしめました。

「あなたがとても大切だよ」

「ママの命よりも大切」

 

息子は少し表情が緩んで

「ママだけだよ、そういう風に言ってくれるの」

と言いました。

それから、

「あっ、おじいちゃんとおばあちゃんも居たか」

と少し笑いました。

 

とても、とても、悲しい帰り道でした。

 

 

 

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