完成しなかったプラモデル

息子が4歳くらいの頃、小さなプラモデルを欲しがりました。

とても簡易でパーツの少ないものだったので、これなら4歳の息子にも作れるかな?と思って買い与えました。

 

家に帰ってさっそく箱を開ける息子。

不器用な手で格闘します。

 

でも、思ったように作れず。。。

何度かチャレンジして諦めたのか(←ちょっと諦めが早い)、

「ママ、これやって」

と手渡してきました。

 

そこに夫が近付いてきて

「自分でやれ!」

と一喝。

(言い方は厳しいけど、言ってること自体は間違ってないと思う)

 

問題はこの後です。

息子は何とか自分でやろうとするも上手くいかず、次第にかんしゃくを起こし始めました。

 

その声を聞いた夫が怒って

「もうやらんでいい!」

と怒鳴り、息子の手からプラモデルを取り上げました。

 

泣きわめく息子。

それを更に怒鳴りつける夫。

しまいには、

「そんな奴にはもう買ってやらない!」

とか

「いつも甘えてるからだめなんだ! これからは何でも自分でやれ!」

と言いだし、それがエスカレートして

「ご飯の用意も洗濯も全部自分でやれ」

とのたまいました。

 

この時点で私も腹が立ってしまって「今のはおかしいでしょ!」と言いましたが、夫は口がたつので言いくるめられてしまいます。

言い合っているうちに夫は怒りながらプラモデルをゴミ箱へ。

 

更に息子の泣き声がパワーアップ…。

息子をヨシヨシと慰めていると、今度は私にも無視が始まってそれが数日間続きました。

本当に地獄のような日々。

 

夫は言うだけではなく、本当にご飯の用意をさせてくれません。

その日の夜はご飯を食べさせていたら「甘やかしやがって」と威嚇されました。

翌朝は、ご飯を用意しないようにと釘をさされました。

おかしいと思いながらも、目の前で息子にご飯を食べさせる勇気はないので、何とかしなければと考えました。

 

結局、保育園に行く前にパンを買って、歩きながらそれを急いで食べさせたのですが、何があろうともご飯を食べさせないなんて親失格です。

 

朝家を出た時に、小さな声で「コンビニでパン買ってあげるから食べようね」と息子に声をかけると、息子は頑なに拒絶して「パパに怒られるからいい」と言いました。

 

それでも食べないのは良くないと強引にコンビニに連れていき、食べられそうなものをいくつか見繕って購入しましたが、最後まで迷っている様子でした。

 

食べて良いんだよ。

「ご飯をあげない」って言う人の方が変なんだよ。

 

そう伝えても、父親への恐怖が勝るのか食べてくれず、私は困って息子を抱っこしながらギューッと抱きしめました。

 

抱きしめているうちに息子が段々と笑顔になり、それから「ぼく、食べようかな」といってチビチビと食べてくれました。

ただでさえ小さいんだから、食べなきゃだめだよ。

いっぱい食べて、もっともっと大きくなってね。

 

この頃からかな。

息子は、「大きくなってお父さんをやっつける」と言うようになりました。

 

  

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