辛かった夏休みの思い出
息子が小2の夏、自宅近くでカブトムシを見つけました。
このあたりでカブトムシを見つけられるなんて本当に奇跡です。
大喜びで一時的にプラスチックのケースに入れて、虫カゴを買いにいきました。
購入したのは500円くらいのもので、大きくもなく小さくもなくちょうど良いタイプ。
それからは毎日お世話をせっせとして、暇があればじーっと見つめて観察をしていました。
虫カゴや中に入れておく木って、時々は掃除をしてあげないといけないんですよね???
モラ夫が息子に「数日に1回掃除をしろ」と言ったので、土を出して透明のプラスチックのカゴを洗って、という風に結構手間のかかる掃除をしていました。
ここまでは夏休みの普通の思い出ですね…。
でもここからが酷いんです。
息子は体も手も小さいから、洗う時の姿勢など構ってはいられません。
そもそも、姿勢なんて関係あるのか?
でもモラ夫は些細なことでも攻撃できるポイントが見つかると、まるで犯罪を犯した人でも咎めるかのように攻撃してきます。
カゴを洗う時も毎回毎回「姿勢が悪い」「持ち方が悪い」「そんなんじゃ綺麗になっていない」などと難癖をつけて、やり直しをさせていました。
時にはカゴを持つ手をピシャッと叩くこともあり、そのたびに息子はうなだれました。
その日もモラ夫があまりにもしつこく言うものだから、息子は緊張のあまり手が震えてしまってカゴを落とし、割ってしまいました。
モラ夫は当然激怒。
でもね、モラ夫が「座るな」「立つな」と難癖をつけて中腰という一番難しい姿勢でやらせなければ、こんな大惨事は起こらなかったんです。
なぜ中腰でやらなければならないの?
それってあなただけに適用されているルールじゃない?
息子への怒りをそらすために急いで片づけを手伝おうとしましたが、そんな私に夫は言いました。
「テメェは手を出すんじゃねー!」
こういう時はべらんめぇになるんですよ。いつも。
息子の至近距離で鼓膜が破れそうなほどの怒鳴り声を上げ、息子は更に震えあがります。
しかも、なぜこのような事態になったのかを説明させようとして詰め寄るのです。
大人でも答えられないでしょう?
なぜだか分かりませんよね、手からスルリと落ちただけですよ。
万が一「お父さんが恐くて力が入らなかった」などと言おうものなら更に激怒してエスカレートするくせに。
いつも答えを言わせようとして(←自分が思っている通りの答えでないとNG)長引くのです。
結局数十分問い詰められて息子が茫然とした表情になったところで、「新しいカゴを買ってこい」と言いました。
急いでお財布からお金を出そうとすると、「自分で出させろ」というのでお金を渡すこともできませんでした。
息子は不定期に500円くらいもらうことがあって、その時もお財布には500円玉一枚と十円が何枚か。
それで足りるの?
私が不安に思っていると、「自分でやったんだから責任を取らせろ」と。
すっかり元気をなくした息子が出かける準備をしていたら、夫が「どこに買いに行くつもりだ」とドスのきいた声で言いました。
「えっとぉ、ローソン100にはないから、○○(大型スーパー)かな」
その答えを聞いて夫は満足そうに「そうだな」と言いました。
この大型スーパーは電車で3駅以上離れています。
もちろん電車で行くのではなくて自転車です。
自転車で遠出をしたこともなければ、普段から電車にも乗らない。
そんな子が一人で過去に2回くらい行っただけの場所に「行って来い」と言われているわけですよ。
もう心配で心配で。
結局1時間以上が経過した頃に息子は帰ってきて、「おせーよ」と叱られていました。
大人が行ってもそれくらいかかりますけど?
むしろ、急いで行ってきた方だと思いますけど?
何を言っても自分の意見以外は受け付けないモラ夫は、どうせ聞く耳を持ちません。
だから腹立たしい気持ちをぐっと堪えて、ただひたすら「どこかに行ってくれ」と思いました。
こんなことが日常茶飯事だった我が家ですから、私が仕事でいない時間帯はもっときつかったことは明白です。
今日は朝ご飯食べられなかった。
今日は朝からイライラしてたから顔を合わせないように遅く起きたら、そこから説教が始まって朝昼と食べてないという日もあり。
あろうことか、春に計った体重よりも夏休み明けの方が軽いということも。
仕事から急いで帰宅したら怒鳴られている真っ最中で、玄関で固まってしまったこともあります。
大体は声色で分かるので、帰宅する前の電話確認も必須でした。
もちろんモラ夫の声が聞きたいわけじゃありません。
怒っているかどうかを確かめたいだけ。
だけど、本当に怒り心頭の時のモラ夫は出ないんですよ。
出ないということは相当やばいと思って、いつも以上に急ぎました。
息子が怪我をしているのではないか。
そう思ったら自然と早足になりました。
文字にしてみたら、思った以上に地獄ですね。
息子も私も、今でも目が据わったモラ夫の顔を忘れることができません。
人ってこんなに冷酷な表情ができるんだ。
息子に食事をさせない日でも、自分はちゃんと栄養ゼリーみたいなのやバナナで補給するという姑息さ。
そのくせ、自分も食べてないアピールもすごい。
人として尊敬できるところなど、あるはずもなく。
ただひたすら、「早く居なくなれ」と心の中で念じる毎日でした。
白髪対策はこちら♪