暴力をしつけと言い張る夫

モラハラ夫は、暴力をしつけだと言います。

自分を正当化するための嘘なのか、それとも本気でそう思い込んでいるのか。

もし後者なら救いようがありませんね。

 

もちろん、こちらも言われっ放しではありません。

必死になって反論するのですが、いくら反論しても弁が立つので丸めこまれてしまいます。(T_T)


言い合い(というより言われる一方だけど)をするのは日常茶飯事で。

大人同士でも疲弊してしまうのに、よりによって私の居ない間のターゲットは息子です。

私が一緒の時には間に入って守ることもできる。

だけど仕事に行っている間は、無防備な坊ちゃんは格好の餌食です。

 

攻撃の的になり始めると、子供ながらに防御反応が働くらしく、つけ入る隙を与えないように、つつがなく言われたことをやります。


ただ、相手はただ単にいじめたいだけなので、些細なことも見逃しません。

 

たとえば、テストの答案に書かれている名前が汚かったとか。 ←読めないわけでも間違っているわけでもない

 

連絡帳の書き方が分かりにくいとか。 ←国語を国、算数を算と略すと駄目らしい・・・

 

漢字練習帳の字が汚いとか。 ←私から見たら十分なレベル


一回導火線に火がつくと、自分のどなり声で更にヒートアップしていき、どんどんエスカレートしていく。

 

頭を叩く。

頬をひっぱたく。

蹴る。

襟首をつかんで引きずる。

そのまま放り投げられたこともあるそうです。

あるそうです、というのは私の目の前だとここまではやらないので。


目の前でやられていたら必死になって止めて、暴力がいかにいけないことかを冷静に話すのですが、たちが悪いことに、見えない場所でやるのです。


ちょうど私がいるタイミングで起きた時には、止めに入って突き飛ばされたこともあります。

でも、坊ちゃんが受けた傷はこんなもんじゃない。


痛かったよね。

辛かったよね。


これは虐待だと思っていましたが、自信を持って「虐待だ!」と言えませんでした。

どこか迷いがあって、

「虐待じゃない?そうでしょう?」

というレベルだったのは、私も洗脳されていたからかもしれません。


ずっとずっと我慢してきましたが、限界は息子が9歳の夏休みにやってきました。

 

  

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実は過去にも義実家への引越しを促されていた

 

実は、以前にも「義実家に引っ越した方が良い」と、義家族揃って私に決断を迫ったことがあります。

 

勤めていた会社が経営不振により畳むことになり、社長は大分早くからそのスケジュールを明かしてくれました。

 

ちょうど寒くなる頃には次の仕事を決めていなくちゃならないのか。。。

気持ちはズシンと重くなりましたが、弱音を吐いている暇はありません。

我が家には体調を崩した夫と幼い息子がいます。

だから、何としてでも稼ぎ続けなければならないのです。

 

この頃の私には悲壮感が漂っていたかもしれませんが(笑)、それくらいの気持ちで転職活動にいそしみました。

社長もとても良い人で、仕事をほとんど休みにしてくれて、その時間を仕事探しにあてるように言ってくれました。

休んでいても、お給料は満額出ます。

 

有り難いと思いつつ、本当に見つかるのかという不安と、新しい職場が見つかったとして上手くやっていけるのかという気持ちもありました。

 

月の数日の仕事の日には、帰りにハローワークによって検索機を使って探します。

仕事の無い日は、今度は自宅近くのハローワークに自転車で向かい、検索をする日々です。

 

事務職ですから、それほどたくさんの求人があるわけではなく、週に3回も行けば十分なのですが、夫はそれを許しませんでした。

 

私が家で少しゆっくりしていると

「今日は行かないの?」

と嫌味ぽく声をかけて、

「そんなんで見つかると思ってるの」

と既にダメージを負った心に塩を塗りこみます。

 

義父母が夫の様子を見に来た時に家にちょうどいた時など、

「仕事を探しにいかない」

と愚痴を言っていて、それを聞いた義父母も怒るでもなく

「まあまあ」

という風に流していました。

 

義父母もキレやすい夫のことを持て余している感じがあったので、面倒なことに巻き込まれたくないという気持ちもあったでしょう。

こういう時は決まってスルーされて、その後にこっそりと

「ごめんなさいね」

と声をかけられます。

 

いや、良いんだけどさ。

実際誰もかばってくれる人が居ないと、そのうち心が折れるよ。

そしたら、皆が期待しているように働き続けるのが難しくなるよ。

 

そんな私の気持ちなどお構いなしで、好き勝手言う夫とそれを黙って聞く義父母。

しばらくそんな状態が続いた時に、夫が義父母に言いました。

 

「仕事が決まらなかったらさ、悪いけどうちにお世話になるかも」

 

聞いてないよーーーー!!!!!!

何でそんな勝手なこと言ってるの!!!

 

義父母も、待ってましたとばかりに

「そうだな、その方が良いかもな」

と言いました。

「〇○ちゃん(息子)が小さいうちの方がいいかも」

などとも言い、勝手に話が進んでいく始末。

 

それだけは阻止しなければと思って一人で応戦しましたが、当時の息子はまだ小さすぎて、ちょっとでも良いことを言われると

「うん、良いよ~」

と答えてしまいます。

 

ある日風邪を引いてしまって、せっかく面接の機会をいただいた日にほとんど声が出なくなってしまいました。

流石にもう無理だろうなと思いつつ受けましたが、やっぱり言いたいことも上手く伝えられずにNGでした。

 

 

駄目だったからといって休んでいる余裕はなく、次の日から再びハローワーク通いが始まり、とうとう疲れからか熱が出てしまいました。

 

なかなか声が戻らず熱もある、という状況で夫が放った一言が今でも忘れられません。

「何でハローワークに行かないの?」

まるでやる気がないといわんばかりの言い方で、既に配偶者をいたわるという気持ちはありませんでした。 

 

日々の生活に必死過ぎて気付かなかったけど、既に私への愛情が無かったんですね。

 

  

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義実家への引っ越しを目論む夫

色々と辛いことが重なり精神的にもだいぶ疲弊していた頃、実は我が家は大家の都合で立ち退いて欲しいという連絡を受けました。

うちだけでなく、全ての賃貸契約を解除するとのこと。

 

リミットは迫っていますので、早急に夫婦間で話さなければなりません。

私の気持ちとしてはある程度の方向性が固まっていて、現住所の近くで新たに賃貸を契約したいと思っていました。

 

しかし、何度話し合っても平行線で、解決できませんでした。

それは、夫の中では義実家への引越しという選択肢しかなかったからです。


我が家は、働くことのままならない夫と細々とした正社員で働く私、そして小学生の息子の3人家族でした。

 

なかなか良いところが見つからないというのは、学校からの距離や周りの環境などを考慮した上でのこと。

大人は大丈夫でも、子供にとっては危険だというケースがありますから。


話し合っていると、なんだかんだと最後には

「もう時間がないし、正直うちの実家っていう方法しかない」

とか

「うちの親に見ててもらえば、家のことをしないで済むから楽なんじゃない?」

とか

「小学生のうちなら転校してもすぐ慣れる」

とか。

 

結局は実家に帰りたいだけなんですね、という内容ばかり。


義両親も

「家賃が要らなくなるからお金も楽になるだろう」

と加勢してきて、義両親+夫+私で話し合う時などは分が悪いったらありゃしない。


息子には事前に確認して転校は絶対に嫌だという気持ちを聞いていたので、私もがんばりました。しかし、

「仲良しの友達と離れたくないんじゃない?」

「宿泊学習とか修学旅行とかの時に仲間に入れないんじゃない?」

と言うと

「そんな風に決め付けてたら何もできないだろ!」

と怒るばかり。

「園児じゃないんだから、このくらいの年になると色々心配なことがあるよ」

と言うと

「そうやって、うちの実家に行きたくないから難癖つけてるだけだろ!!!」

と返ってくる。

 

もう話になりません。

子供の気持ちを夫に伝えてみたら?と皆さん思うでしょうが、夫の中では親が絶対的な存在で、子供は従えば良いという考えなんです。

だから、息子の気持ちを伝えたところで意味はない。


結局、私が仕事の休みの日にせっせと不動産屋に通い、必要があれば仕事帰りに寄って情報を聞いて探した結果、辛うじてOKと思えるような物件を見つけました。

それまでは毎日がハリのむしろで、攻撃されていましたが。


夜、家のことを済ませてやっと自由時間になり、パソコンをしたりテレビを見たりしていると、まるでそんな暇あるのかというように

「部屋は見つかったのか?!」

と言ってくるんです。

(いや、あんたが日中の暇な時に少しでも探してよ・・・)

という気持ちは内に隠し、物件が出ていないと分かっている時でも機嫌を損ねないように探しているフリをする日々。


毎日見てるんだから、そんなに変化は無いんですよ。

しかも見つからないからといって機嫌が悪くなって、息子にも当り散らすし。


見つかった部屋は、住んでいた場所から徒歩10分ほどでそれほど遠くはない。

でも夫は、「慣れない場所だから不安だ」と言い出しました。

 

せっかく条件に合う部屋を見つけたのだから、これを逃してなるものかと何とか夫をなだめすかし、ようやく引越しにこぎつけたわけですが、納得できない部分も多かったようです。


引越してから息子への風当たりは更に強くなって、我が家は更に酷い状況に陥るのです。

 

  

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ボイスレコーダーも失敗に終わる

あの時ばかりは、自分の不器用さを恨みました。

母は私のことをいつも器用だと褒めてくれたけど、そんなことなかったよ、お母さん・・・。

 

何度か録音ボタンを押そうとしても、急にモラハラ夫の機嫌が直ってしまったり、珍しく長期間トラブルが無かったりして、なかなか証拠をおさめる機会が訪れませんでした。

 

そんな中で巡ってきた大チャンス。

その日、息子とクリスマスの飾りつけや当日のごちそうについての話をしていて、そのままツリーも飾り付ける予定でした。

 

そんな中でいきなり怒り出した夫。

今考えても何がきっかけだったのかが分からないのですが、ずっと「片付けろって言ったのに片付けてない!」とわめいていました。

 

でも、部屋を見渡してみても、いつもと変わる所はありません。

長い休みに入って、学校から持ち帰ったものの置き場所が無くてそのままになっているものが数点ある程度。

これは部屋が狭いからどうにもならず、もし置き場所を決めるのならこちらが確保してあげなければなりません。

 

スペース的に無理なので、当分は部屋の隅に置いておくしかないだろうと考えていました。

それは夫も分かっているはず。

 

それなのに、息子に向かって「片付けろ!」と怒鳴りつけ、そして学校用品を投げ捨てました。

その時点でもう息子は涙目。

 

私も腹が立って

「何でそんなことをするのよ!」

と言いながら、( ゚д゚)ハッ!としました。

そうだ、このタイミングで録音できれば立派な証拠になる!

 

私は常日頃からずっと身につけていたボイスレコーダーを思い出し、ポケットの中にそっと手を入れました。

安いので、カチッという音は多少は鳴ってしまいます。

でも、今は大声で怒鳴っている最中なので気づかれないはず。

そう思ってボタンを押したところ、運悪くそのタイミングだけ静かになってしまい、想像を超えるような大きな音が。

 

夫は前回のことから私に対して不信感がありますから、とても怖い顔でこちらに近づいてきました。

万事休す。

あとはもうどうやって誤魔化すか、そればかりが気になり頭を働かせようとするのですが、良い案が浮かびません。

 

「ポケットの中に何が入ってるの?」

明らかに怒っている声です。

「出して」

夫に言われて、私は恐る恐るポケットの中のボイスレコーダーを出しました。

 

こういう時、粘って数分稼げたとしても、後から出てきたら余計に怒るのです。

だから正直に言ってしまった方が良いかもしれない、という開き直りの気持ちもありました。

 

見た瞬間にそれが何なのかを察知した夫。

そのまま玄関の方に投げつけて、ボイスレコーダーは鈍い音を立てながら靴の傍に落ちました。

 

「この間からさー、何してんの?」

苛立った様子で睨みつけるような視線を送る夫の前では、何か言おうとしても声が出ません。

「あんま、ふざけたことしてんじゃねーぞ」

その後もグダグダと私への文句を言っていましたが、ふと何かを思いついたように先ほど投げつけたボイスレコーダーを拾い上げました。

 

「これは預かっておくから」

せっかく購入したボイスレコーダーが、まさか夫に取り上げられてしまうなんて。

 

器用な人ならもう少し上手く出来たんじゃないか、とか安い機種を買ったから大きな音が鳴ってしまったんじゃないか、とか色々なことを考えながらも、悔しくて涙が出てきます。

 

そんな様子をあざ笑うかのような表情で、冷たい視線を向ける夫。

とばっちりで息子までターゲットになってしまいました。

 

「お前だって自分のこともろくにできねークセに、クリスマスなんてやれると思うなよ!」

飾り付けようと袋から出しておいたクリスマスツリーも、「仕舞え!」と指図します。

 

それでも「クリスマスをやりたい」と珍しく頑なに動かない息子。

こんな風に自分の意思を通そうとすることなど滅多にないことなので、できればツリーの飾り付けをこのままやらせてあげたいけど、どうやら叶わなそうです。

 

「仕舞えって言ってんだろ!聞こえねーのかっ!捨てるぞ!!!」

あまりの大声に二人とも体がビクッとなり、息子は私たちに背を向けてしまい始めました。

 

分かってます。

息子は泣いているのです。

だけど、その涙を見られたくない。

 

今回のことは私のミスが引き金になってしまったので、数日間は悲しさと息子に申し訳ない気持ちでろくに眠れませんでした。

 

夫はというと、私の不穏な動きを察知したからか、いつもよりも更に敏感になってしまい、簡単には動けそうにない状態になってしまいました。

家にいる間は四六時中見張られているような感じだし、帰宅が数分遅れるだけでも怪しまれる始末です。

 

 

 

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ボイスレコーダーで証拠を確保しようと四苦八苦

 

以前の日記に書きましたが、最初は防犯カメラで記録を撮ろうと試みました。

でも、色々あって断念し、その後は身動きが取れない状態が続きました。

 

しばらく経ってほとぼりが冷めて、次に目をつけたのがボイスレコーダー

もう家で検索するのは危険だからと、朝会社についてからの少しの時間を利用して探しました。

 

いつもと違う動きをしていることを、少しでも悟られてはいけません。

もの凄く勘が鋭い人なので、ちょっとした異変から気付かれてしまうからハラハラします。

 

何日間か調べてみて、ペン型のものも良さそうだと思いましたが、お値段の関係でNGです。

ペン型のものは7千円とかそれ以上だったので、予算オーバーしてしまいます。

もし購入できれば、置いておいても不自然にならないと当初は本気で思っていましたが、今考えると近くにあるからと使われてしまうと気づくかもしれませんね。

そんな想像をするだけでも身震いがします。

 

結局3千円を少し超える程度のものを入手し、その時に備えました。

いつも自由になる時間がほとんど取れないのになぜ購入できたのかというと、会社でちょうど家電量販店に行く用事ができたからです。

 

あらかじめ調べておいたので、購入にはほとんど時間はかかりませんでした。

 

手に入れた当日、夜ごはんが終わってお皿を洗っている時、いつものように夫が息子を怒なり始め、私はチャンスとばかりに二人の傍に移動しました。

いつもなら、怒ることに夢中なので私の行動なんて気にしないのに、この日だけは何故か気にして、キレながら

「何?!!!」

 っと言ってきます。

 

私はしどろもどろになりながらも

「いや、どうしたのかなと思って・・・」

と言いますが、内心はヒヤヒヤです。

 

えっ?何かバレるようなことしちゃった?

不自然だったかな。

 

そんな風に考えてしまい、頭の中でその時の言動を思い出していました。

 

夫はイライラして

「こっちは今大事な話してるんだから、邪魔するなよ!!!」

とかなりヒートアップしていて、その様子に恐怖を感じます。

 

夫が何か言いたそうにこちらに歩み寄ってきて、私は思わず後ずさりしながらポケットの中のボイスレコーダーを握りしめました。

スタートボタンの位置は分かっています。

これを押せば証拠を残せるかもしれない。

今度こそ、抜け出すきっかけを作れるかもしれない。

 

そう考えた時、夫の携帯が鳴りました。

タイミングがタイミングだったので、私の心臓はもうバクバクです。

緊迫した状況だったので、その音に飛び上がりそうになりました。

 

電話の相手は義父でした。

一気に力が抜けてその場に座り込む私。

取り合えず助かった、と安堵する息子。

 

せっかくボイスレコーダーを入手できても、証拠を残すのは簡単ではありませんでした。

 

 

 

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気が付いたら、すぐ目の前に車が…

モラハラ生活も長くなってくると、正常な思考能力や判断力が奪われていくものです。

 

あれは夏の暑い日のことで、いまだに思い出しただけでぞっとします。

 

会社の用事で外出していたのですが、外はとても暑くて最高気温は35℃。

この暑さで少しバテていたのもありますが、その時頭の中を占めていたのは別のことで、常時心ここにあらずという状態でした。

 

夏休みに入り、息子は毎日家にいます。

朝から晩まで夫と二人きり。

 

学校がある日でも、帰宅後の数時間を一緒に過ごすのが苦痛なのに、朝起きてからずーっと一緒です。

長く一緒に居ると、たっぷりと痛めつける時間があるので、息子は私の予想以上にダメージを受けていることがほとんどでした。

 

その日は、前日に息子がまた叱られて家の中の空気も最悪で。

だから、仕事に行っても家のことが気がかりで全く集中できませんでした。

 

病院にかかるほどの怪我こそありませんが、あざになる程度はたびたびありましたので、私が帰るまでに酷い怪我をさせられるのではないかという恐怖にいつも支配されていました。

 

外出しても気分転換にはならず、常に息子の泣き顔が思い浮かびます。

気になってくると、もう何も手につかなくなり、私は思いきって外に出たタイミングで電話しました。

 

電話口の声を聞いた瞬間、一気に血の気が引きました。

今現在も息子が叱られている。

夫の機嫌は最悪で、ヒステリックに怒っている。

息子は委縮して声も出せない状態でした。

 

そんな時に電話しても、全く出ないかすぐに切られてしまうので、会社に行っている間は止める術がありません。

 

しつこく電話をかけ続けると更に怒りがヒートアップするので逆効果です。

その怒りの矛先が、さらに息子を追い詰めることになるのだけは避けたい。

 

だから、一度かけてガチャ切りされてからは連絡を我慢しました。

本当はすぐにでも帰りたかったけど。

 

そんなこんなで、外出している間も心ここにあらずという状態だったので、気が付いたら交差点の真ん中まで出てしまっていました。

赤信号なのに、です。

車通りの激しい道で、周囲の人も驚いてこちらを見ていました。

 

私はその頃、少しも自分を大切にすることができませんでした。

夫の状態が変わらなくて私たちが苦しめられ続けるのなら、いっそ私がどうにかなって思い切り後悔して欲しい。

そう考えていました。

でも、実際には息子を残していくことなどできません。

 

だから、すぐ目の前に車が迫っているのに気づいた時には真っ先に息子の顔が思い浮かびました。

「ママが居なかったら、ぼくは生きていられなかった」

後から息子はそう言ってくれましたが、その時にもし何かあれば今のこの幸せもなかったでしょう。

 

自暴自棄になったとしても、私には息子を立派に育てなければならないという使命があります。

だから、健康に注意して元気に過ごしていきたいと思うのです。

私が笑顔で過ごすことで、息子も安心できる。

そんな小さな幸せが、今の私たちにとっての全てです。

 

 

 

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壊れた家具を見ると悲しい気持ちに

 

モラハラ夫が殴って扉が壊れてしまった家具たちを見るたびに、とても悲しくなります。

自分が大事にしているものは、少しでも壊れると大騒ぎするくせに。

 

私が夫とお揃いに、と買った保温カップも叩き割られました。

息子がその現場を目撃していないのが幸いでした。

目の前で夫婦喧嘩を見せたり物を壊したりすることも『虐待』になるのに。

 

夫は私が見ている時にはあまり息子に手を挙げません。

だけど、仕事で帰りがどうしても遅くなるので、息子が学校から帰った後私が家路に着くまでには時間があります。

その間にいつも怒鳴られて叩かれていた息子。

裸足で玄関に追いやられ、「出ていけ」と何度も言われた息子。

 

裸足のまま玄関の外に閉めだされたこともありましたが。

今の世の中、周囲には無関心な人が多いのでしょう。

誰にも気付かれないまま、酷い時には1時間以上をそのまま過ごします。

夫に「もう入れ」と言われるまで立ちつくすのです。

 

真冬の寒い時期に、Tシャツ一枚で出されたこともあったそうです。

その後もネチネチと説教が続き。

息子は怒られ疲れて、心ここに有らず状態になってしまいます。

それを見た夫は更にヒートアップ。

 

夫が説教前に入れた温かい飲み物が冷めてしまった時、

「お前がちんたらしてっから、冷めちまったじゃねーか!」

と怒鳴りながら、流しに捨てる。

温めれば良いのにね。

結局、息子が悪いっていう結論に持って行こうとしているだけなんです。

 

せっかく淹れたものが冷めたら叱られるからと説教の途中で飲めば飲んだで、

「よくこの中で飲めるな」

と嫌みを言って、更に説教が酷くなったり長引くことは予想ができます。

 

じゃあ、どうすれば良かったの?

息子にとって逃げ場のない長い長い時間。

それを薄々分かっていながら、長い間踏み出せなかった私にも責任の一端があります。

 

説教も、一字一句違わぬように覚えていないと大変でした。

わざと少し経ってから

「さっき、俺がなんて言った!?」

と聞くんです。

そして少しでも違っていようものなら、ちゃんと聞いていなかったと叩かれます。

 

こんな地獄、大人でも耐えられるでしょうか。

息子は小学校2年の時、その状況に絶望していて。

「ぼく、もう生きていたくない」

と言いました。

夕暮れに、二人で歩いている時でした。

 

「そんなこと言っちゃだめだよ。元気に暮らしてるって有りがたいことなんだよ」

私は必死で命の大切さを伝えようとしましたが。

息子の表情を見て次の言葉が出てきませんでした。

 

目にうっすらと涙を溜めて、それをこらえる様子を見ていたら。

何も言えませんでした。

「ぼく、何のために生きてるの?」

 

私は息子をギューっと力一杯抱きしめました。

「あなたがとても大切だよ」

「ママの命よりも大切」

 

息子は少し表情が緩んで

「ママだけだよ、そういう風に言ってくれるの」

と言いました。

それから、

「あっ、おじいちゃんとおばあちゃんも居たか」

と少し笑いました。

 

とても、とても、悲しい帰り道でした。

 

 

 

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