舌打ち、ため息、そして鬼電(後半)

外出している時でも、私たちの緊張状態は続きました。 

 

例えば、何か用事が出来た時に電話をかけてつながらないと、何度も何度も何度も何度も何度も何度もかけてくるわけです。

 

普通なら、しつこい!ってキレるところでしょうが、この頃の私の反応は違います。

着信履歴を見た時はもう冷や汗がタラタラ出て、心臓はバックンバックンと音を立てます。

また怒鳴られるかもしれない、そう思うだけで生きた心地がしません。

 

「何のために携帯持ってるんだよ!!!(# ゚Д゚)」

これも何度も言われた言葉です。

心の中では

「アンタとのやり取りのためだけにあるんじゃないよ!」

と悪態をつきますが、口が裂けても本心は言えず

「ごめん、ごめん。周りがうるさくて聞こえなくてさ」

と言い訳するばかり。

 

モラハラ夫の恐ろしい所は、はっきりと言われたわけではないのに誘導されてしまう所にもあります。

買い物一つでも自由にはなりませんでした。

息子のおもちゃでさえも。

 

買う前に写真を撮って携帯で送り、それから電話でお伺いを立てます。

「こんなんで、いかがでしょう」と。

(お金出すのは私なんだけどね)

 

長年これが普通だったので特に違和感は感じなかったのですが。

外から見たらおかしかったらしく、親には「いつもそうなの?」と聞かれました。

違和感を感じていない私にも衝撃だったでしょうね。

 

でもね。

気に入らないものを買っていったら、後までチクチク言われるし。

機嫌が悪くなって家の中の雰囲気が最悪になるので、それを避けるために報告するんです。

だから自分たちのためでもあるんです。

 

モラハラの人って、「俺を怒らせるなよ」っていうモードで生活してますよね。

 

たとえ旦那的にOKなものであっても、お伺いを立てなかったという所で切れるので、連絡しないという選択肢は絶対にありません。

 

だから、買い物に行ってもいつでも縛られている感じで自由は全く無く、楽しくありませんでした。

 

こんな生活がずっと続くはずない。

いつか変わってくれるんでしょう?

 

長い間そう思っていたけど、実際は叶わず、最終的には脱出に踏み切りました。

 

あれ以上一緒にいたら、私たちの精神がもちませんでした。

息子だって、トラウマが大きくなりすぎてその後の人生を支配されてしまったでしょうね。

 

ギリギリまで二人とも頑張って。

頑張ったけどもう先が見えなくて。

 

最後に義両親に「力を貸して下さい」とSOSを出したのですが。

「夫婦の問題」とバッサリと切り捨てられて途方にくれました。

 

これが夫婦の問題なら、もう解決法なんかありません。

そもそも、息子への仕打ちが酷過ぎると伝えたのに夫婦の問題にされるなんて。

 

まあ、今なら分かりますけど。

夫は義両親にも非常に強い態度で接してキレるので、面倒だとか少し怖いっていうのもあったでしょうね。

あとはやっぱり、フィルターかかって見てしまうから嫁にも悪い所があると思ったかな。

 

まだ子供が幼児の頃は踏ん張れるかもしれないと思っていたけど、小学校に上がってからはその次元ではなくなり。

一緒に居続けるという選択肢は目の前から消え去りました。

 

もう自分で何とかするしかない。

今まで末っ子気質で甘えてばかりの人生でしたが、残りの気力を振り絞って脱出しました。


 

   

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